Crystone

Crystone

Sinusoidal Resynthesizer VST3 Plugin

入力されたどんな音でも、FFT解析によって上位N本の正弦波として再合成するリシンセサイザーです。
核心機能である ScaleFilter により、指定したスケールの音律のみを抽出して再生できます。

ScaleFilter — このプラグインの核心

スケール(音階)を指定すると、FFTで抽出した正弦波のうち そのスケールの構成音に近い周波数だけを選んで再生 します。
スケール外の倍音は無音になり、入力音がそのスケールの音律に沿ったテクスチャに変換されます。

さらに Tol(Tolerance)パラメーター で、スケール音から「どれだけ離れた周波数まで通すか」の許容幅を指定できます。

  • Tol 0.1%:スケール音に完全一致する正弦波のみ通過。クリーンで和声的なサウンド。
  • Tol 10%:許容幅が広がり、スケール外の音が徐々に加わってくる。クロマティックな全音になっていく。

Tolをオートメーションで0.1%→10%へゆっくり動かすと、スケール内の成分から全音のリシンセサイズへ推移する変化 が作れます。
この「音階からの乖離」を制御できるリシンセサイザーは、特徴的な設計です。

その他の主な機能

  • 正弦波リシンセサイス:最大128本の正弦波でリアルタイム再合成。ノイズのない純粋な倍音構造が残ります。
  • Grain Envelope:各正弦波に独立したアタック/リリースを設定できます。音の立ち上がりと消え方を細かくコントロール。
  • Pitch Envelope:grain開始・終了時にピッチが遷移するエンベロープです。音色に動的な変化を加えます。
  • Glide:周波数変化をポルタメントで滑らかにつなぎます。音符間がなめらかに遷移します。
  • Spray:grainのタイミングやピッチにランダマイズを加えます。0で機械的、上げるほど揺らぎが出ます。
  • Blend:原音(ドライ)とリシンセサイス(ウェット)の割合を調整します。Blend=0でドライそのまま、Blend=1でフル変換。
  • Lo Cut / Hi Cut:FFT前にウェット信号の周波数帯域を絞れます。ドライ信号には影響しません。

おすすめの使い方:スケール・リバーブ

Crystoneをパラレルチャンネルに挿し、その後ろにお好きなリバーブをWet 100%でかけてください。
ScaleFilterでスケールを指定すると、リバーブの残響成分がそのスケールの音律のみで構成されます。
結果として、和声的に整合性の取れた広がりのあるリバーブが得られます。

Zynaptiq の Adaptiverb に近い挙動ですが、 スケールとTolのオートメーションによって「調和→解放」のような変化も演出できます。
Crystoneならではの、スケールに従う残響として活用してみてください。

動作環境

  • 形式:VST3 / スタンドアロン
  • 対応OS:Windows(Mac版は今後対応予定)
  • 対応DAW:Ableton Live, FL Studio, Cubaseなど VST3対応DAW全般
  • レイテンシー:約23ms(44.1kHz時)
  • ステレオ入力・出力